Rosa†Antica(ロサ・アンティカ) - アンティーク・レトロ雑貨店の商品紹介など

03« 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 »05
03

17

02:15
Fri
2017

No.075

文豪風カップ焼きそばの作り方

前回の続きです。
ライトノベルというのも定義の曖昧な言葉ですが、そう呼ばれている小説の中に「ビブリア古書堂の事件手帖」というシリーズがあります。
生まれ育った鎌倉の、大好きな場所である古書店が舞台で、魅力的な女性店主が登場するとあって以前から興味を持っていたのですが、少し前に一気読みしました。
本の虫の心をくすぐる、実在する書物についてのエピソードが満載。これで本好きの人が増えたらいいなあ、と思ったものです。

リレー小説は参加者が5名に増え、ハイペースで話が進んでいっていますが、渡したバトンを思いっきりぶん投げられたり、走るコースもスタイルもバラバラで実に面白い。
江戸川乱歩らが書いていたリレー小説なども、読んでみたくなりました。
完成したら何らかの形で発表できたらと思います。
そういえば一時期Twitterで「文豪風カップ焼きそばの作り方」というのが流行っていたことがあり、これは面白そうと何編か書いてみましたので、ご紹介します。
こういう遊びも、文学作品を身近に感じることが出来て面白いものです。
**********
<嶽本野ばら風>

ねぇ、僕達が美味しいカップ焼そばを作るには、他に一体どんなやり方があったのでしょうね。あの時君は包装フィルムを慎重に剥がすと、ちいさな袋を取り出し、少し首を傾げて僕の方を見ました。お湯はやかんの中で、静かに湯気を立てていました。
僕は君がかやくの袋を開けるのを手伝い、麺の上に振りかけました。
「ソースはまだいらない。それは湯切り後のものだ」
「何故、別々に入れるのですか?」
嗚呼、君の疑問に僕は答える術を持たなかったのです。
かやくとソースとは、カップ焼そばの中に存在する魂の双子なのです。君の主張を理解できるのは、世界でただ一人、僕だけでした。
僕はソースの袋を破り、君に向かってにっこり微笑むと、中身をすべてかやくの上に開けました。
僕は卑怯でした。君の笑顔が見たいばかりに、ソースの味の洗い流された焼そばを君と一緒に食べるという結果を招いてしまった。君は僕を許してくれますか。世界中が僕を非難しても、君は僕と分けあって食べる焼そばを、美味しいと言ってくれるでしょう。
**********
<ハワード・フィリップス・ラヴクラフト風>

即席炒麺の味覚


わたしがこのカップ焼きそばなるものについて、即席炒麺などという些か奇妙な名称をもって書き記すことを、読者諸氏には許してもらいたい。
その名称こそが、この名状し難き食物の特徴を、より一層適切に描き出せるらしく思われるからだ。
即席炒麺については、わたしが精読していた、古代の恐るべき秘密を今に伝える稀覯書の類――ダレット伯爵の『屍食教典儀』、ルードヴィッヒ・プリンの地獄めいた『妖蛆の秘密』、フォン・ユンツトの『無名祭祀書』、邪悪なる『エイボンの書』、それに狂えるアラブ人、アブドゥル・アルハズレッドの忌まわしき『ネクロノミコン』といった書物に記載がないことは、今さら言及するまでもない。


その四角い容器が、いつからわたしの部屋の一角に置かれていたのかは、定かではない。
突然、恐ろしい笛の音が鳴り響いた。時を超越した想像もおよばぬ無明の房室で、果てしなき魔王、盲目の白痴神アザトースの無聊を慰めるため、心を持たない無形の踊り子の吹き鳴らす呪われたフルートの音色を思わせるその音は、薬罐が湯の沸騰を告げ知らせるものだった。
焦燥に駆られ、わたしは容器の蓋をあけた。二つの袋が目に入った。鋸歯状の縁をもつ六センチメートル四方の袋の一つは透明で、中に少しばかりの乾燥した野菜屑と、得体の知れない茶色の塊が封じられていた。
もう一つの袋は鈍い銀色に輝いており、中の状態はまったく分からなかった。表面には小さな文字が書かれている。そのアルファベットは我々に馴染みのあるものだった。
しかし、何より悍ましいのは、その下に横たわった淡黄色の固まりだった。うねうねとした麺はおよそ人間の食するものとは思えぬほど絡まり、縺れ、干乾びていた。
この麺を目にするやわたしは当惑し、次に何をすべきか考えた。この麺は一体いつから、容器の中で自分を食べてくれる者を待ち続けていたのだろう。
気付くとわたしは体中に冷や汗をかき、部屋の中に佇んでいた。何が起こったのかはぼんやりとしか覚えていない。少なくともあれほどあった飢餓感は、消滅していた。


食料品店の前を通るたび、わたしは窓の向こうに目を凝らす。積み上げられた四角い容器の中に、あの忌まわしい淡黄色の固まりがひっそりと眠っているのが見える。
いつの日かわたしは再び、あの容器を手にすることになるのかも知れない。
その時こそ、神よ、身の毛もよだつような固まりが美味であるか、わたしに判断することが可能になるだろう。
**********
<稲垣足穂風>

作りかた

1
箱のフタを開けた 中から プラスティックの袋が出てきた
袋には緑色や黄色のカケラが入っていた
ヌードルの上にパラパラとかけると ポットの湯を注いだ
「あちちち」中から声がした 自分は素早くフタを閉めた

2
3分経ったのでフタを開けた 「ビシュ!」と音がして
屋根の上にほうり投げられた

3
部屋に戻ると 箱の中はからっぽだった
そこへ誰かやってきて 
「きみ、忘れものですよ」
とキラキラしたした粉をくれた
舐めてみるとソースの味がした
腹が減っていたので 全部食べてしまった

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
スポンサーサイト
02

28

01:51
Tue
2017

No.072

atelier Asphodel人形教室

A STORY TOKYO 新宿新南口店内で毎週金土の18~23時にダイニングカフェバー《哲学者の薔薇園》を営業しているのですが、そのお客様で独学で人形制作をしている方と、人形のワークショップが出来たら良いですね、というお話になりました。
私を木村龍さんの人形教室「いおぎい国天使商会」の講師だと思われていた方もいらっしゃるのですが、私が講師をしていたのは大分前のことになります。
天使商会をやめてからは自宅で少人数での教室を開催していたりしましたが、生徒さんの生活環境が変わって通えなくなったりということがあり、昨年くらいから教室は殆どやっていなかったのです。
でもやりたいというご要望があるのであれば何とか実現したいな、と思っております。
人形制作に興味があるという方には、とにかく一体作ってみては?とお勧めしています。
一回作ればあとは自分で何とかできるかもしれませんし、それでもう満足するかもしれない。
人形はその名の通りヒトガタですから、自分の分身のようなもので、完成した時の喜びは何ものにも代え難いのです。

最初に作ったお人形について、度々聞かれます。
私の場合、週一で教室に通い、持ち帰って家でも少しづつ作業をして、半年かかりました。
アンナ・カヴァンの「氷」「愛の渇き」に登場する少女をイメージした、髪も服も真っ白な子。
ちなみに真っ白な子は私の中で特別愛着があるらしく、この後も度々作っています。
そのお人形は神田須田町にあったギャラリー「デルタ・ミラージュ」での初めての展示で、当時は会社員だった現みうらじろうギャラリーの三浦氏にご購入頂きました。
奥様のお名前を付けられて、今も三浦氏のご自宅に飾られています。



こんな幸せなことばかりではなく、お譲りしたお人形が、持ち主が亡くなられて里帰りしたということもあります。
インターネットオークションで販売されている姿を目にしたことも・・・。
お人形にも、色々な運命があるのですね。
***********
《哲学者の薔薇園》at BAR A STORY TOKYO YOYOGI
毎週金・土 18:00-23:00
チャージ:1000円 メニュー:400円~

A STORY TOKYO 新宿新南口店
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-32-6 大西ビル#505
TEL+FAX 03-5357-7529
※JR新宿駅新南口徒歩5分
***********
ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
02

16

23:10
Thu
2017

No.070

スペシャルティコーヒーの味わい

最近、サードウェーブなるコーヒー・ブームが来ているようです。
元々アメリカで1990年代くらいから現れた動きですが、その発祥と言えるブルーボトル・コーヒーが2015年に日本に再上陸するなど、日本でもここ2、3年で知られてきています。
サードウェーブコーヒーに主に用いられているのがスペシャルティコーヒー。
その定義は、生産国・農園が明確なシングルオリジンで味のはっきりとした特徴があり、品質管理が一貫して行われていること、などと定められています。
他に「美味しさ」にも言及されているのですが、味覚は人によって異なるので定義付けとしては些か疑問もありますが・・・。
私は珈琲大好きで、毎日飲んでいるのですが、銘柄にはそれほど拘りはなく、強いて言えばフレンチ・ロースト以上の深煎りが好きというくらいでした。
そんな私が珈琲の味の違いに興味を持ったきっかけは、幻のコーヒーといわれる「コピ・ルアク」。
TARUHOに友人の人形作家、三浦悦子さんが来店した際、「ジャコウネコの糞からとれたコーヒーを飲んだ」と言うのです。
調べて見ると世界最高級のコーヒーで、一杯8000円で出すお店もあるのだとか。
何とか飲んでみたいと思い、ネットで探して比較的安く仕入れ、先月の四谷喫茶茶会記での喫茶イベント《哲学者の薔薇園》で出したところ(→詳細はこちら)、大変好評で完売。
飲んでみたいというリクエストもありましたので、再び仕入れました。2/20(月)にまたお出しします。


C4uBTQjUoAAcxUj.jpg

このコピ・ルアク自体はスペシャルティ・コーヒーとはまた少し違うのですが、味がコーヒーとは異なりお茶のような風味と、独特の香りがありました。
スペシャルティ・コーヒーも珈琲豆の素材を生かした浅煎りが特徴で(といっても豆によって最適な焙煎具合が異なるので、必ずしも浅煎りとは限りませんが)、従来の珈琲とは異なるフルーティさを持つものが多いのです。
武蔵小山TARUHOに向かう途中に通る中目黒・学芸大学あたりに、何故か昨年末頃からサードウェーブ・コーヒーの波が押し寄せており、factory&labo神乃珈琲が9月末、先述のブルーボトル・コーヒーが10月末にオープンした為、どちらも行って来ました。と言っても私が選択した珈琲が深めの煎りのものでしたので、普通に美味しく頂きました。
ところが同じ中目黒のオニバスコーヒーや、自宅近くに出来たカウンターパート コーヒーギャラリーで珈琲を頼んだところ、浅煎りの酸味の強い、まさしくフルーティな珈琲が出てきて、私の好みは苦味とコクの強い珈琲なのだなと再認識。
といっても酸味も嫌いではありません。ブルーマウンテンなどのマイルドなものだと少し物足りない位。
「飛行機に乗ってまで試しに行く価値あり」と評価されたという富ヶ谷のフグレントウキョウは、仕事帰りに寄れる場所ですので、今日立ち寄ってきました。
本日のコーヒー、「ンドゥンベリ キアンブ ケニヤ」はやはり酸味が強いコーヒーでしたが、少し美味しさが分かってきたような気もします。 
淹れ方もペーパードリップ、ネルドリップ、フレンチ・プレス、エアロプレス、サイフォン、パーコレーターなど色々ありますし、追求していくときりがないですが、それも楽しみの一つ。
《哲学者の薔薇園》でも色々珈琲をお出ししてゆきます。どうぞお楽しみに!
A STORY TOKYO 新宿新南口店では毎週金・土の18-23時営業しておりますので、遊びにいらして下さいね。

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
02

06

02:53
Mon
2017

No.067

旅の記憶

前にも書きましたが、私はatelier Asphodelという名前でアクセサリや雑貨などを製作していて、minneというサイトで販売しています。
少し前ですが、私のコレクション(こちらの記事参照)の砂の一部を、ボトルに封じ込めたアクセサリを作成してみました。



使用しているボトルは、時計部品が入っていた小瓶です。
一つ一つ異なるラベルの貼られた小瓶はそれだけでとても雰囲気のあるものなのですが、今までどう使うのが良いかとずっと悩んでいました。
先月前橋で開催された「召喚の蛮名」展の為に昔の目薬の瓶を使った標本オブジェを作り、砂を入れてみたので、ボトルにも砂を使ってみようと思い立ちました。
採取場所は上野原、真壁、稲村ガ崎、森戸海岸、紀伊田辺、日原川、丹生川などなど。
同じ砂でも本当に一つ一つ異なった顔を持っていて、眺めていると旅の記憶が蘇ってくるだけでなく、その土地で過去に起こった色々な事を想像してしまいます。
minneはなかなか更新できない時期もありますが、少しずつ商品を増やしていっています。
宜しければぜひ、ご覧になって下さいませ。
私のページはこちらになります。

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
01

12

22:27
Thu
2017

No.062

哲学者の薔薇園at喫茶茶会記/A STORY

昨年11月、惜しまれながら営業終了した武蔵小山TARUHO。
私と相方は金・土担当スタッフで、《哲学者の薔薇園》という名前で営業していました。
TARUHOは古道具屋兼アーティストのマンタムさんプロデュースの空間で、稲垣足穂からの命名もマンタムさんによるものです。
コレクションハウスビルという異様な建物の一角というまたとない場所でしたので、なかなか移転というのも難しいものがあったのですが、物件探しはしていました。
一方、他の曜日を担当していた月光密造舎、化学実験酒場はそれぞれ移転が決まり、私たちも四谷喫茶茶会記で第三月曜日の営業が決まっておりました。
そうしているうち、やはりマンタムさんが内装を手掛けた南新宿A STORYという時計屋さんの一角に以前から設置されていたバーが新装開店となり、そこでスタッフをやりませんかというお話が来ました。
TARUHOの移転かと思ったのですが、あくまでもBAR A STORYの曜日担当ということです。
とはいえ同じマンタムさんが関わった空間ですから、テイストはかなり似ています。
私たちはこちらでも《哲学者の薔薇園》として、やはり金・土の18-23時、営業させて頂くことになりました。
第一回目は相方のお誕生日でもある1/27(金)になります。



1/16(月)、喫茶茶会記でのイベント詳細は下記になります。
コピ・ルアクの他、スペシャルティコーヒーのパナマ・エスメラルダ・ゲイシャ、パナマ・エメラルド・マウンテン等もご用意します。
どうぞ遊びにいらして下さいませ!

***********
《哲学者の薔薇園》
at 四谷三丁目「喫茶茶会記」

幻のシベットコーヒー「コピ・ルアクを飲む」

2017/1/16(月)
15:00-23:00(22:00 L.O)
料金:charge500円+order

※イベントスペースにて

朗読ライブ「常川博行MONO語り」
~江戸川乱歩を読む~

時間:20:00-22:00
料金:1000円+order

江戸川乱歩の短編「芋虫」 他一編を朗読

総合芸術茶房 喫茶茶会記
〒160-0015 新宿区大京町2-4 1F
TEL 03-3351-7904

※地下鉄丸の内線「四谷三丁目」駅1番出口を出て右に向かい
ドトール、サンドラック、スーパーを過ぎた1つ目の路地に入る。
100mほど歩き、左側に骨組みのような4階建ての白い建物が現れたら
右路地に小さな看板「喫茶茶会記」が出ているので、その道へ入る。
つきあたりのマンション1階が入口です。
徒歩3分弱となります。
20170104_170112_0037.jpg
***********
《哲学者の薔薇園》
at BAR A STORY TOKYO YOYOGI (仮)

毎週金・土 18:00-23:00
チャージ:1000円

A STORY TOKYO 新宿新南口店
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-32-6 大西ビル#505
TEL+FAX 03-5357-7529

※JR新宿駅新南口、高島屋を明治通り口から出て明治通り沿いを
渋谷方面に歩く。
交番を越えて60mほど先、1階がファミリーマートのビル5階です。
エレベーターを上がり右側のお店になります。
徒歩5分程度になります。
C1fjnNQUAAAK6vh.jpg

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村