Rosa†Antica(ロサ・アンティカ) - アンティーク・レトロ雑貨店の商品紹介など

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Sat
2016

No.037

ギリシアの神々

キリスト教や近世ヨーロッパについての記述が多いので、たまには別の時代や文化についても書いてみます。

ギリシア神話に惹かれ始めたのは中学生の頃からでした。
建石修志氏のイラストにときめきを覚えた曽野綾子・田名部昭氏の「ギリシアの神々」や、阿刀田高氏の「ギリシア神話を知っていますか」、沢渡朔氏の写真と宇野亜喜良氏のデザインが素晴らしい、高橋睦郎氏の「愛のギリシア神話」など、読み漁ったものです。
特に惹かれていたのはアルテミスでしたが、建石氏の描くアルテミスは少し野生的過ぎたので、そこだけは残念でした。
人形教室に通い始め、球体関節人形を作る一方で試行錯誤しながら25cmほどのポーズ人形も作るようになり、最初の何体かで妖精の人形を作ってから、月桂樹に変化してゆくダフネの人形を作りました。ポーズ人形では何故かいつも苦痛や悲嘆を表現していた気がします。

ダフネの人形は、友人が妖精研究家の井村君江さんにプレゼントしたいと購入して下さいました。そのご縁で、一度井村さんのお宅にも伺いました。
井村さんは丁度サロメについての本を執筆中でした。日夏耿之介氏の思い出話など、色々と貴重なお話を伺いました。
当時のような文芸サロンをいつか開きたいと仰っていたのが、とても印象に残っています。
そこで常楽寺という真言宗泉涌寺派のお寺の住職夫妻とお会いし、お寺に度々出入りすることになるのですが、それはまた別のお話です。

その後久野昭氏の「死と再生」という本でエレウシスの密儀について知り、アルテミス以上にペルセポネに惹かれていきます。
エレウシスの密儀をテーマにしたパフォーマンスを行ったりもしました。
エレウシスの密儀は死と再生の儀式なのですが、オルフェウス教にも似た儀式があります。冥府からの蘇りは日本神話のイザナギ・イザナミの話でもお馴染みです。
冥界の食べ物を口にしてしまった為戻れなくなった、とか、後ろを振り返ってはいけないと言われたのに見てしまった、など共通のモチーフが見られるのも特徴的です。

見てはいけない、といえば、妻や夫となった神々や妖異の姿を見てしまった為に、夫婦に破局が訪れるというパターンもよく見られます。
エロースとプシュケーの逸話もその一つ。
神託により怪物の生贄とされた美女プシュケー。暗闇でしか姿を現さない夫はしかし優しく、彼の姿を見ないことを条件に、プシュケーは幸せに暮らします。
ある日、里帰りをしたプシュケーが姉たちにこのことを話すと、姉たちは嫉妬から夫は怪物に違いないと、姿を見るようプシュケーを唆します。
不安に駆られたプシュケーが眠っている夫を蝋燭で照らしてみると、そこには美しい神の姿がありました。
しかし目を覚ましたエロースは約束を破ったことを咎め、立ち去ってしまいます。



こちらはJean-Paul Cleren(1940-)のリトグラフ「アモールとプシュケ」。
天使についての記事(→こちら)でも書いたように、羽の生えたエロースの姿は天使と同一視されていきました。
その後プシュケーは試練を経て、遂に再びエロースと結ばれます。ボーモン夫人の「美女と野獣」も、このお話を下敷きにしているようです。

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