Rosa†Antica(ロサ・アンティカ) - アンティーク・レトロ雑貨店の商品紹介など

09« 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 »11
09

14

21:30
Thu
2017

No.0112

パリの想い出・前編

常に日本と海外を行ったり来たりしている友人のアーティスト、Brilliant kingdomのBABIさんとKaieさんが、パリ人形博物館へ行って来たとお土産話と画像を送って下さいました。人形好きのBABIさんは、エデン・ベベのお人形を連れ帰ったのだそう。羨ましい!
私は人形博物館へは行ったことがないのですが、3回ほど旅行したパリを懐かしく思い出しました。

初めてパリに行ったのは大学生の時。デザイナーの友人に誘われ、一週間のフリープランのツアーに参加しました。
半日ほど、エッフェル塔や凱旋門の観光とシャンゼリゼでの買い物・食事が付いている以外は全くのフリータイム。
お互いに行きたい所もあるからと、友人とも半分くらいは別行動という自由な旅でした。
私はとにかく教会を訪ね歩きました。ノートルダム寺院は流石に立派でしたが、内部の様子が魅力的だったのはサン・トゥタッシュ教会。ゴシックとルネッサンスの折衷様式です。
ユイスマンスの「彼方」に描かれたサン・シュルピス教会も行きましたが、こちらは余り印象に残らず・・・残念ながら鐘楼には登れませんでしたし、高橋たか子の「装いせよ、わが魂よ」で主人公がパイプオルガンを弾く地下室も、実在するものかどうか。
後に「ダヴィンチ・コード」で取り上げられた「ローズ・ライン」やオベリスクも、覚えていません。
クリスマス前だったので、ノートルダム寺院ではキリスト降誕の神秘劇を目にすることができました。ひどく淡々としたものでした。

そして美術館。夜にパリに到着してすぐ、友人とポンピドゥー・センターに向かいメディア・アート(ナム・ジュン・パイクとかだったと思います)を見ましたし、もちろんルーヴル美術館ではほぼ一日を費やし、大きな展示室の裏に隠れるように存在するアポロンのギャラリーなどをゆっくり楽しみました。模写をしている人が沢山いるのに感動を覚えたものです。
私の大好きなギュスターブ・モローの住居を美術館にしたモロー美術館は天井が高く、燦々と降り注ぐ陽光の中、巨大な油彩画が幾つも掛けられているのに圧倒されました。マルモッタン美術館では確か、ルドンの油彩画展が開催されていたのでしたっけ・・・。
カフェ巡りもしました。1回目の旅行だけではなかったかも知れませんが、カフェ・ド・フロール、ラ・ロトンド、レ・ドゥー・マゴなどを尋ね、ピカソやアポリネール、サルトルとボーヴォワールなど、画家や文学者が集ったという往時に思いを馳せました。
夜は友人と、元牢獄だったというシャンソニエ「カヴォー・デ・ズブリエット」で、飲めないながらキールなど頼み、おどろおどろしい内装とは裏腹に陽気なシャンソンを楽しみました。
しかし、1回目のパリ旅行の際は、まだそれほどビスクドールやアンティークドールに対する興味がなく、蚤の市やアンティークショップ巡りをすることもなかったのです。

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
06

23

01:42
Fri
2017

No.096

ハフリーヌ 盃コレクション

古物の師匠、マンタムさんのお店では、茶道具や焼き物も多く扱っています。
日本で古道具屋をやるなら焼き物は覚えた方がいい、と言うのが、マンタムさんのいつもの弁です。
4月にハフリーヌさんのところで見せて頂いたコレクション、覚書を兼ねて記してみます。

拝見したのは京焼の盃のコレクション。初代三浦竹泉、三代竹泉、滝口加全、永楽即全、四代清水六兵衛の作品です。
最初に入手したのは初代三浦竹泉の、染付の盃だそう。
明治期に活躍した初代竹泉は嘉永6年生まれ。進取の気鋭に富んだ人物だったそうで、染付、祥瑞、吹墨、色絵、金襴手などを得意としました。
この盃は、瑠璃のような青が慎ましやかな印象です。



初代の末子である三代竹泉は明治33年生まれ、大正10年に襲名しました。
松竹梅の色絵が楚々とした風情。

C9wwlgfUIAAjCHM.jpg

滝口加全は明治5年、加賀に生まれ、京都で十二代善五郎=永楽和全に師事。仁清、乾山や交趾写しを得意としました。
こちらは白磁に鳳凰の浮き彫り、朱塗りに金襴手で、まるでラーメンの丼のようなデザインですが割と好きです(笑)。

C9wwm2GVwAI3h8b.jpg

永楽即全は善五郎の十六代で大正6年生まれ。金襴手、仁清、交趾、祥瑞写しや染付など、伝統的な技術を再現しました。
交趾焼の高盃には、キウイのような図案化された鳥の模様が入っていて可愛らしいです。

C9wwoNAV0AAjg8k.jpg

四代清水六兵衛は嘉永元年の生まれ。三代六兵衛の長男で、文人肌で洒脱な人物だったようです。
この高盃のモダンな五色の桜花の図案は、まるでオリンピックのエンブレムのようだと思いました。

C9wxEsDU0AEpRGK.jpg

撮らせて頂いた写真をマンタムさんに見せたら、裏印を写さないといけないし柄も分からないので逆さにして撮らないと、との指摘。
もっともです。今度はちゃんと撮ります。
ハフリーヌ様有難うございました!

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
06

12

23:34
Mon
2017

No.094

消えゆくものたち

少し前にTwitter上で、「昭和に作られたビーズバッグは作る人がもういない。持っている人は捨てないで」とのツイートが話題になりました。
骨董市や骨董店によく行かれる方はご存知かと思いますが、着物の量の多さには比べようもないものの、ビーズバッグもかなりよく目にします。安いものですと1000円位からあります。ロサ・アンティカでも結構扱いました。
アンティークフェアin新宿では中国人の方が良く買われて行きました。
ビーズの柄は表側が全面に模様、裏側がワンポイントのみの模様、というのが多いです。
質の良いものは、口金も繊細な装飾のあるものが使われています。

雪の結晶のようでもある花柄。


バッグでなくポーチですが、一風変わった童子の柄。
P6221760.jpg

それが、そんなに貴重なものだったのか、と思いつつ、ツイートがきっかけでビーズバッグがもっと認知されればいいな、と思っていたのですが、どうもそのツイートへの反応を見ると、今作られていない云々は誤報だったようです。
昔流行したり日常的に使われていたものは数も多く、余程素材や技術が希少なものでない限り、古物的にはあまり価値のないものも多いのですが、それでも何かで取り上げられたりして一時的に価格が高騰したり品薄になったりすることはあります。しかしそれは運や偶然に頼る部分が大きいでしょう。
生活環境が昔と変わってしまい需要がなくなったもの、そういったものに新たな価値を見出し提案するというのも古物屋の使命だと思うのです。
以前に記事に書いた(→こちら)、コンテナとしてのアイロンやストーブなどもそうですし、古い荷車や糸車の車輪もジャンクガーデンのオブジェとして好まれています。また、木製の糸巻きは植木鉢の台として使われているようです。

今、古物市場で価値が下落していると言われているものに、茶道具や掛軸があります。
今時の家にお茶室があるとも思えませんから、これは無理もないことでしょう。
しかし、茶道は日本の貴重な文化です。形を変えてでも、生き延びてくれることを祈ります。

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
05

23

22:10
Tue
2017

No.090

フレグランス・コレクション

ロサ・アンティカの目指す在り方は、お客様の独自の美を探し出すお手伝いをするということ。
独自の、というのは私が美の定義とは人それぞれに異なるものだと考えているからです。
そう思うのは恐らく、私自身が美しいと感じる対象が、幼少時より人と異なっていたせいでしょう。
アンティーク趣味もその一つで、例えば小学校二年生の時、砂時計に魅せられた私は、クリスマスプレゼントに砂時計をお願いしました。
すると届いたのは、ファンシーな羊のイラストのついた、オレンジ色の砂の入った砂時計。
今で言えばスチームパンク風の渋いものをイメージしていた私は、些かがっかりしたものです。
真鍮の色と質感が大好きだった私は、雑貨屋で少しずつ、アールヌーヴォーデザインの灰皿、鍵の形のキーフック、手のモチーフのメモホルダー、ミニイーゼルなどを買い集めたものでした。

美は視覚的なものに限らないと思います。
美しい響き、美しい味わい、美しい手触り、美しい香りといったものもあってしかるべきでしょう。
ハーブに凝っていたのと同時期だったと思いますが、古本屋で見つけた平田幸子さんの「香りへの招待」という本を何度となく読み返し、気になる香水をメモして見つけたら試してみる、ということをしていました。

51qhLTXMfIL__SX351_BO1,204,203,200_

やはり写真や説明文から惹きつけられるものは自分の好みに合った香りが多く、この本によって出会ったキャシャレルの「アナイスアナイス」と、ブロッソーの「オンブルローズ」はそれぞれ好きな花の1、2位を争う百合と薔薇の香りをベースにしているのもあり、私の中で永遠の定番となっています。
他に、好きな香りが多いメーカーはキャロン。母がアンフィニを好んでいて、飾り気のない母らしいなと思っていたのですが、ヌイ ド ノエル、ナルシス ノワール、ノクターン、ベロージア、ミュゲ ド ボヌール、フルール ド ロカイユなどどれもイメージも香りも素敵なものばかりで、キャロンのページを見る度にわくわくしたものです。
幻の香りを追い求めたこともあります。好きな作家である高橋たか子の小説に出てきたウビガンの「時の香り」。
調べたのですが、ウビガンにそのような名前の香りは存在しません。もちろん有名なニナ・リッチの「レール デュ タン」でもありません。
仕方なく、ウビガンの別の香水、古城のイメージが魅惑的だった「シャンテリー」を専門店で購入してみましたが、これは濃厚すぎて頂けませんでした。元々ヨーロッパ人の体臭と混ざり合って香気を放つよう調香されたものですから、体臭のあまりない日本人には、強すぎる香りは合わないのです。
最近の香水は、爽やかで瑞々しい香りが多い気がしますが、持続性もあまりないのが玉に瑕です。パルファムよりオードパルファムやオードトワレが主流なのかも知れません。
よく使うのはメリーゴーランド。

22531.jpg

これは私が主に使っている香水ですが、相方も香りが好きで沢山持っていますので、拝借することも多く、毎日のように香りを着替えています。

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
05

02

23:57
Tue
2017

No.085

熱海風雲ツアー・後編

翌日は朝食後、又しても卓球をやり、チェックアウト後ホテルの車で送って頂き、MOA美術館に向かいました。
事前に調べた情報としては、世界救世教の教祖・岡田茂吉氏の私設美術館である、という程度しか頭に入っていなかったのですが、実際行ってみて、その広大さに驚きました。
中には能楽堂や茶室、飲食施設も複数あり、様々な催しも行われているようです。
7基ものエスカレーターを乗り継ぎ昇ってゆく建物の天井は、万華鏡のように変化する色とりどりの模様が映し出され、とても幻想的。



昇り切ってムア広場に出ると、目の前に広がる相模灘。うららかな日差しに、しばし風に吹かれて景色を楽しみました。

20170402_170430_0030.jpg

国宝や重要文化財が多数ある展示品の中でも興味深かったのは、岩佐又兵衛の作品「山中常盤物語絵巻」。
全巻15mに及ぶ色使い鮮やかでダイナミックな描写の絵巻は、迫力満点でした。
他にも仏像や陶磁器、絵画など膨大なコレクションを堪能。
ただ、有名な尾形光琳の「紅白梅図」は、見掛けなかったように思います。

一通り見終わってから、施設内の蕎麦屋さんでお蕎麦を、カフェレストランでお茶とデザートを頂き、バスで熱海駅に向かいました。
お土産物屋さんを覗いてから、新幹線で帰るという同行者の皆さんと別れ、相方を説き伏せて海岸へと向かいました。
廃墟を横目に階段を下り、お宮の松と貫一お宮の像を見物。

C8em3FCVwAAk1-V.jpg

辺りに生えている植物がどこかエキゾチックで魅惑的なので、一々立ち止まりつつ砂浜へ。

C8eo-IdUAAAoK5Q.jpg

砂浜に立ってどうしても思い出すのは、少し前に演技のワークショップで使用された「熱海殺人事件」の台本でした。

C8en-mgUQAEq0EO.jpg

海を満喫した後は来た道を引き返し、熱海駅前のレトロな商店街を通り抜け、ロマンチックな雰囲気の喫茶店でパフェを食べて、帰路に着きました。
次は同じメンバーで河口湖へ旅行予定。楽しみです♪

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村